今回は同日同時刻に関東でエターナルフェスティバルが開催されており、このエターナルパーティトライアルはいわばその裏番組である。さらに同じ会場にてPTQギルド門侵犯もあるわけで、参加者は20人弱と若干さびしい数となってしまった。
しかしその中にも、関西で名を轟かせる強豪を多数確認することができる、田代と泉もその代表格の二人であり、古くから関西レガシー界に貢献してきたプレーヤーだ。
1Byeを獲得できるのは1人という、実質的にシングルエリミネーションとなってしまった本大会。初戦の負けはByeはおろか、上位賞ですら早々に圏外に脱落する可能性が高い。最初から気の抜けない戦いである。
Game 1
後手の泉は1ターン目に《信仰無き物あさり》を通し、《ゴルガリの墓トロール》と《臭い草のインプ》を墓地に送り込む。これで泉のデッキの正体がいわゆる「ドレッジ」であることが明らかとなった。これらを順次発掘して墓地にカードを溜めた後、《ナルコメーバ》などをコストに《陰謀団式療法》をフラッシュバックして、《黄泉からの橋》で大量のトークンを発生させてビートダウンするのがこのデッキのコンセプトであり勝利手段である。
そして定石に従い、泉はこれらをドローフェイズに発掘していく。その過程で新たに同種のカードが墓地に送られることで、その連鎖が絶えないのが「発掘」という能力の強みの一つだ。そして第一ゲームを通して、泉は6回もドローフェイズに発掘する機会を与えられえた。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
《臭い草のインプ》を発掘。5枚のカードが墓地に。
《臭い草のインプ》を発掘。5枚のカードが墓地に。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
こうして墓地に置かれた34枚には、《ナルコメーバ》が1枚、《陰謀団式療法》が2枚、《黄泉からの橋》が1枚しかその姿を発見することは出来なかったのだ。
田代 1-0 泉
Game 2
お互いマリガンを挟んだスタートであったためか静かな立ち上がり。先手3ターン目の泉の《信仰無き物あさり》を田代は《対抗呪文》し、返しで田代が《師範の占い独楽》《相殺》と連打すれば、泉はこれらを両方《無効》で退ける。
一般的にはドレッジのサイドボードに《無効》というのは非常に珍しいと思われるが、確かに各種墓地対策の対策にもなりこのような使い方もできる以上、一度は検討する価値があるカードなのかもしれない。
ようやく墓地に干渉するカードである《墓堀りの檻》をドローした田代はこれをキャスト。さらに《ヴェンディリオン三人衆》と《天使への願い》によるトークンを用意し、泉を踏み潰そうとする。
これを泉は《臭い草のインプ》で受け止め、2体の天使トークンとインプが相打ち。《黄泉からの橋》で6体のトークンが泉の軍勢として追加されるが、田代は自らの天使もろとも《終末》で場をリセットする。
ここで田代が息切れしていまい、後続を用意することができない。泉も《墓堀りの檻》の影響で《イチョリッド》や《ナルコメーバ》を最大限に活用できていなかったのだが、《ゴルガリの凶漢》を《暗黒破》で自殺させながら《黄泉からの橋》でトークンを生産という地味なアクションでクロックを用意していく。さらに《イチョリッド》を手札から“普通に”キャストしてアタック。
僅かずつだがこれらの攻撃は田代のライフを確実に蝕んでいき、《剣を鍬に》を引けなかった田代は《ゴルガリの凶漢》ループを止めるには至らなかったのだった。
田代 1-2 泉
Game 3
田代の初手は《渦まく知識》《師範の占い独楽》《相殺》《終末》《天使への願い》と土地が2枚。墓地に干渉するカードこそないが、ドロー操作もあり相殺ロックも揃っているためこれをキープ。
そして頼みの《師範の占い独楽》が突然、泉の《真髄の針》で封印される!
突然トップデッキにすがる必要に迫られた田代は土地をドロー。その返しに泉は《朽ちゆくインプ》を召喚して《暗黒破》をディスカード、これで発掘準備が整った。
さらに泉は田代を対象にとった《陰謀団式療法》をキャスト。これに田代は初手にあった《渦まく知識》で応じる。被害を軽減し、あわよくば反撃ののろしとなれば。
見えたのは土地が3枚。なんじゃこりゃ。
そして見事に泉は宣言を的中させて《終末》を叩き落とし、同時に田代の手札がオールランドであることを確認した。意外過ぎる内容に驚きの表情を隠せない。
その返しに田代は積み込んでいた《天使への願い》を奇跡で唱えるのだが、出てくるトークンはわずか2体。これで殴り切るプランは何とも頼りないし、しかも次のドローが土地であることは先刻承知なのだ。
続くターンに正体が分かり切っているカードをドローし、力なく1体のトークンで攻撃してターンを返す。一方でここまで泉も《暗黒破》を毎ターン発掘するぐらいしか動きを見せなかったのだが、ようやく《匂い草のインプ》《イチョリッド》を始めとする有効牌を墓地に送り込むことに成功し、次のターンからその発掘のスピードが加速するという風に見えた。その時だった。
田代はカードをドロー。あれ?
《安らかな平和》が泉の墓地を吹き飛ばす。
「えええええええええええええ」と悲鳴を上げる泉。さっきまであんた何も引いてなかったでしょ、とその表情が絶望に変わる。何もできずにターンを返すしかなく、再び田代がドロー。あれあれ?
《天使への願い》が再び奇跡。追加されるトークンは4体。
結局、田代がドローしたスペルはわずか2枚だけだった。しかし、それだけで十分だったのだ。
田代 2-1 泉
田代Win!
しかしその中にも、関西で名を轟かせる強豪を多数確認することができる、田代と泉もその代表格の二人であり、古くから関西レガシー界に貢献してきたプレーヤーだ。
1Byeを獲得できるのは1人という、実質的にシングルエリミネーションとなってしまった本大会。初戦の負けはByeはおろか、上位賞ですら早々に圏外に脱落する可能性が高い。最初から気の抜けない戦いである。
Game 1
後手の泉は1ターン目に《信仰無き物あさり》を通し、《ゴルガリの墓トロール》と《臭い草のインプ》を墓地に送り込む。これで泉のデッキの正体がいわゆる「ドレッジ」であることが明らかとなった。これらを順次発掘して墓地にカードを溜めた後、《ナルコメーバ》などをコストに《陰謀団式療法》をフラッシュバックして、《黄泉からの橋》で大量のトークンを発生させてビートダウンするのがこのデッキのコンセプトであり勝利手段である。
そして定石に従い、泉はこれらをドローフェイズに発掘していく。その過程で新たに同種のカードが墓地に送られることで、その連鎖が絶えないのが「発掘」という能力の強みの一つだ。そして第一ゲームを通して、泉は6回もドローフェイズに発掘する機会を与えられえた。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
《臭い草のインプ》を発掘。5枚のカードが墓地に。
《臭い草のインプ》を発掘。5枚のカードが墓地に。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
《ゴルガリの墓トロール》を発掘。6枚のカードが墓地に。
こうして墓地に置かれた34枚には、《ナルコメーバ》が1枚、《陰謀団式療法》が2枚、《黄泉からの橋》が1枚しかその姿を発見することは出来なかったのだ。
田代 1-0 泉
Game 2
お互いマリガンを挟んだスタートであったためか静かな立ち上がり。先手3ターン目の泉の《信仰無き物あさり》を田代は《対抗呪文》し、返しで田代が《師範の占い独楽》《相殺》と連打すれば、泉はこれらを両方《無効》で退ける。
一般的にはドレッジのサイドボードに《無効》というのは非常に珍しいと思われるが、確かに各種墓地対策の対策にもなりこのような使い方もできる以上、一度は検討する価値があるカードなのかもしれない。
ようやく墓地に干渉するカードである《墓堀りの檻》をドローした田代はこれをキャスト。さらに《ヴェンディリオン三人衆》と《天使への願い》によるトークンを用意し、泉を踏み潰そうとする。
これを泉は《臭い草のインプ》で受け止め、2体の天使トークンとインプが相打ち。《黄泉からの橋》で6体のトークンが泉の軍勢として追加されるが、田代は自らの天使もろとも《終末》で場をリセットする。
ここで田代が息切れしていまい、後続を用意することができない。泉も《墓堀りの檻》の影響で《イチョリッド》や《ナルコメーバ》を最大限に活用できていなかったのだが、《ゴルガリの凶漢》を《暗黒破》で自殺させながら《黄泉からの橋》でトークンを生産という地味なアクションでクロックを用意していく。さらに《イチョリッド》を手札から“普通に”キャストしてアタック。
僅かずつだがこれらの攻撃は田代のライフを確実に蝕んでいき、《剣を鍬に》を引けなかった田代は《ゴルガリの凶漢》ループを止めるには至らなかったのだった。
田代 1-2 泉
Game 3
田代の初手は《渦まく知識》《師範の占い独楽》《相殺》《終末》《天使への願い》と土地が2枚。墓地に干渉するカードこそないが、ドロー操作もあり相殺ロックも揃っているためこれをキープ。
そして頼みの《師範の占い独楽》が突然、泉の《真髄の針》で封印される!
突然トップデッキにすがる必要に迫られた田代は土地をドロー。その返しに泉は《朽ちゆくインプ》を召喚して《暗黒破》をディスカード、これで発掘準備が整った。
さらに泉は田代を対象にとった《陰謀団式療法》をキャスト。これに田代は初手にあった《渦まく知識》で応じる。被害を軽減し、あわよくば反撃ののろしとなれば。
見えたのは土地が3枚。なんじゃこりゃ。
そして見事に泉は宣言を的中させて《終末》を叩き落とし、同時に田代の手札がオールランドであることを確認した。意外過ぎる内容に驚きの表情を隠せない。
その返しに田代は積み込んでいた《天使への願い》を奇跡で唱えるのだが、出てくるトークンはわずか2体。これで殴り切るプランは何とも頼りないし、しかも次のドローが土地であることは先刻承知なのだ。
続くターンに正体が分かり切っているカードをドローし、力なく1体のトークンで攻撃してターンを返す。一方でここまで泉も《暗黒破》を毎ターン発掘するぐらいしか動きを見せなかったのだが、ようやく《匂い草のインプ》《イチョリッド》を始めとする有効牌を墓地に送り込むことに成功し、次のターンからその発掘のスピードが加速するという風に見えた。その時だった。
田代はカードをドロー。あれ?
《安らかな平和》が泉の墓地を吹き飛ばす。
「えええええええええええええ」と悲鳴を上げる泉。さっきまであんた何も引いてなかったでしょ、とその表情が絶望に変わる。何もできずにターンを返すしかなく、再び田代がドロー。あれあれ?
《天使への願い》が再び奇跡。追加されるトークンは4体。
結局、田代がドローしたスペルはわずか2枚だけだった。しかし、それだけで十分だったのだ。
田代 2-1 泉
田代Win!
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